2012-01-09

木曽川中流域(名水百選)

木曽川は、長野県木曽郡から岐阜県で飛騨川と合流し、愛知県、三重県を経由して伊勢湾に流れ込む河川である。木曽川中流域は、岐阜県可児市で可児川と合流する地点より愛知県犬山市にわたる地域と、「昭和60年発行名水百選」には書いてある。

木曽川水系では
「木曽川源流の里水木沢(長野県木祖村)」
「馬瀬川上流(岐阜県下呂市)」←下呂市で飛騨川に合流
の二つが、平成の名水百選に制定されている。
水系で言えば、昔合流と分流を繰り返していた長良川も木曽川水系で、名水百選である。

支流の黒尊川と共に制定されている四万十川以上の扱いであろうか。

犬山城の天守閣から臨む木曽川。ちょうど名鉄犬山線がさしかかっている。
犬山城二階窓から
犬山城下町より河川敷へは結構な道のりで、辺りも暗くなり始めた為、水を見るに至らず。
飲めない場所にはあまり思い入れが無いせいで簡単に断念した。

河を撮影した二階廊下。廊下がつやつやしている。
四季桜が咲いていた。
今回は、犬山城から見る木曽川中流域であったが、本来はその少し北東の「日本ライン」に行くのが王道だったようだ・・・。多くの奇岩・怪岩がある河川美が楽しめるようだ。また行かなきゃいけないのかなこれは。

日本ライン下り(3月10日から11月30日まで、無休)
http://www.kisogawa-kankou.com/line.html
可児川合流地点より犬山まで13キロの船旅ができる。

河川であるのと、河川敷まで到達していない為、味見はなし。

成分・湧出量等
水量は約1,500万トン/日

アクセス(犬山城まで)
鉄道・バス:
名鉄犬山線「犬山遊園駅」より徒歩12分(900m)

車:
東名/名神高速道路 「小牧IC」より15kmくらい。
または、名古屋高速11号小牧線「小牧北IC」より15kmくらい。
犬山城には駐車場は沢山有るが、週末は駐車場待ちの車で渋滞している。

近くの見所など
6月から10月中旬までは木曽川の鵜飼を見れるらしい。
国宝犬山城 
犬山城下町
犬山モンキーパーク

名古屋市内よりは安くひつまぶしが食べられる。
 由来・伝説・利用状況等
 名古屋市等の上水道に使用されている。魚釣り、ボート遊び等に利用され、親水性が高い河川である。


木曽川が現在の流路になったのは、1586年木曽川史上最大の洪水と言われる「天正の洪水」以降のことで、それ以前はいくつもの支流に分かれ濃尾平野を流れていた。この「天正の洪水」により集中して流れた流路が「木曽川」と言われているそうだ。以降多くの戦国武将により、治水工事が行なわれた。

  参考サイト
 環境省 名水百選
犬山城
愛知・岐阜 木曽川流域観光圏

2012-01-08

智積養水(名水百選)

智積養水は、三重県四日市市智積町の湧水(水源は三重県菰野町の蟹池。鈴鹿山脈の雪解け水)である。このブログのテンプレートの拡大可能な地図には、行ってみて分かりにくかった蟹池を表示した。智積養水は以下の張りつけ地図を参照して下さい。
詳細地図を持って行かなかったのでかなり遠回りした。
看板はあるにはあるが、観光を前面に押し出している訳ではなく、本当に近くに行くまでない。そして分かりづらい。駐車場が無いので、観光客が大挙して押し寄せても・・・ということなのかもしれない。

智積養水
名水百選の本掲載の、西勝寺前の用水路。制定当時より澄んで見える。
しかし、ゴミが浮いていたり、鯉を移動させたりする人もいるらしい。保存会の方の努力が忍ばれます。
西勝寺前のちょっとしたスペースにある地図。この地図で蟹池まで行こうとしたのだが。。。困難。

 蟹池へ。
バラを栽培しているハウスの裏手にあった。この水で育てられたバラは綺麗だろう。
昔はこの池の西側200m程上に小さな池があったそうだが、区画整理の都合で現在の位置にしたとか。
前の池は、蟹の泡のようにぶくぶくと水が湧き出ていたそうだ。
透明度が高い

 古来、農耕地だったこの地では、蟹池のある神森地区と智積地区で水をめぐる争いもあったという。(桜郷土史研究会HPに詳しい)


飲用取水口は見当たらなかった。

成分・湧出量等
約19,000トン/日

アクセス
鉄道・バス:
智積用水:四日市より、近鉄湯の山線で15分(一時間に2から4本)桜駅より徒歩5分弱(350m)程度。
蟹池:桜駅より徒歩15分(1.5 km)程度。

車:
東名阪自動車道四日市ICより国道477号線を経由して1.5 kmくらい。
駐車場は基本的にはない。

近くの見所など

洒落た喫茶店が付近に何件かあった。ピーナツ付きな所が、名古屋文化圏と感じる。

湯の山温泉(アルカリ単純泉)
そして、全く近くはないが、三重県の津市は、鰻消費量日本一、らしい。ひつまぶしは名古屋の-1000円程度で食べることができる。四日市はとんてきが名物だそう。

由来・伝説・利用状況等
このあたりの川は、適度な雨が降ってもほとんどが伏流水になってしまうため、農業用水が望めなかった。しかし、豪雨の場合には、上流から怒濤のように水が流れ、田畑に水が溜まってしまい、治水・利水が長年の重要な課題だった。
 そこで、蟹池から智積地区まで水路を作り、必要量を確保し、余分な分を逃がす方策をとった。智積用水は、智積地区の生活の全てに関わる大事な水だったので、いつからともなく「智積養水」と呼ばれるようになったという。


 参考サイト
 環境省 名水百選
http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/meisui/data/index.asp?info=50
桜郷土史研究会HP
http://www.sakuracom.jp/~kyoudoshi/index.htm